最近は6月に米朝首脳会談があったり、8月に終戦記念日があったりで、「核」についてのニュースが多くありましたね。
昨年の問題には「金正恩」が出てきたこともあるので、ちょっと「核」についての条約の知識でも入れておきましょうか。
2つの条約の違いを知っておく
核にまつわる条約はたくさんあるのですが、その中でも間違いやすい2つをご紹介します。
それは「核拡散防止条約(NPT)」と「核兵器禁止条約」です。
どちらも核兵器を増やさないための条約なのですが、日本が署名しているかどうかが違います。
まず、核拡散防止条約(NPT)ですが、これは1970年発効という、かなり古いものです。
内容を簡単に言ってしまえば、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の5か国だけが核兵器を持ってよくて、それ以外の国は持っちゃダメよというものです。
「拡散防止」の名の通り「今以上には広げないようにしようね」という主旨となっています。
こちらは日本は署名・批准しています!
一方で、核兵器禁止条約は、2017年に国連で採択されたばかりのもので、2018年9月現在まだ発効していません。
こちらに関しては、核兵器そのものが国際法に違反するので禁止!という内容になっています。
よって、すでに核を保有している国は不都合なので反対しています。
そして、こちらには日本は署名していません!
(なぜなら、アメリカの核の傘に守られている日本にとって、核兵器を違法とする立場は取れないからです)
横溝先生あたりは「アベガー!」と怒るのでしょうが(笑)
まぁこのあたりは高度に政治的な部分ですから難しいですよね。
口先で平和を謳うだけで平和が訪れるなら苦労はしません。
それはともかく、もし出題されるとすれば、日本が署名・批准しているかどうかが狙われやすいと思います。
「拡散防止」→「既に持っているアメリカは認める」→「それなら日本も同意する」
といった感じに連想すると思い出しやすいのではないでしょうか。
どうぞよしなに。
<追記>
どちらかというと、こちらの知識の方が出るかもしれません。
↓↓↓
北朝鮮は核拡散防止条約(NPT)を批准していたが、2003年に脱退した。
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