公的年金制度において、「マクロ経済スライド」という用語が使われることがあります。
選択肢の一つに入ってくるかもしれませんので、覚えておきましょう。
マクロ経済スライドとは、超簡単にいうと・・
年金の支払額を、その時点の社会情勢に合わせて自動的に調整する仕組み
をいいます。
要は、「マクロ経済」に合わせて年金額を「スライド」させますということです。(そのまんま)
今までは「物価スライド」という仕組みが採用されていまして、例えば物価が上昇すると、年金給付額も同じだけ引き上げるようになっていました。
しかしこれでは、年金を収める現役世代の人口が減ったり、また、年金受給者の平均余命が伸びたりといった事情に対応できなくなってきたのです。
(入ってくるお金は少ないのに、出ていくお金が多い)
そこで、物価の上昇率から、人口構成の変化に応じて決まる「調整率」を差し引いて年金額を決めるようになりました。これがマクロ経済スライドです。
細かい知識まで覚える必要はありませんので、もう一つだけ覚えておきましょう。
それは
2015年(平成27年)に、はじめてマクロ経済スライドが実施された
という点。
2004年に導入されてから実に11年間も実施されなかったのですが、2015年に初めて実施されました。
もし選択肢で「一度も実施されたことはない」とあったら×です。
これは知っておいて損はないと思います。
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