今回のテーマは「TPP」です。
TPPとは、「11ヵ国で結んだ環太平洋経済連携協定」です。
はい、何のことを言っているのかよく分かりませんね。漢字多いし。
しかし、TPPについては2016年の試験でも問われていましたし、時折ニュースでも耳にする言葉なので、どのようなものなのか知っておきましょう。
アルファベット3文字がたくさん(笑)
TPP11について理解を深めるには、まずFTAとEPAについて説明をしないといけません。
今度はアルファベット3文字ばかりでややこしいですね。
まずFTAです。
フリー・トレード・アグリーメントの略で、「自由貿易協定」を意味します。
これは2国間で関税を撤廃したり安くすることで、モノやサービスの貿易を活発にしようという協定です。
そしてこのFTAを推し進めたのがEPAです。
エコノミック・パートナーシップ・アグリーメントの略で、「経済連携協定」を意味します。
EPAでは、関税だけでなく知的財産の保護や投資ルールの整備なども含めて「経済に関わることは幅広く連携していこうぜ!」という主旨の協定です。
2国間もありますし、多国間で結ぶこともあります。
このEPAを、「太平洋を囲む地域でまとまってやろうぜ!」となったのが、お待ちかねのTPP(トランス・パシフィック・パートナーシップ)です。
つまりTPPというのは、太平洋を囲む国々で行うEPAということですね。
参加国は、日本、カナダ、メキシコ、ペルー、チリ、ニュージーランド、オーストラリア、ブルネイ、シンガポール、マレーシア、ベトナムです。
2023年にイギリスが加盟し、全部で12ヵ国となりました。
実は当初はアメリカも入る予定だったのですが、当時の大統領であったトランプ氏が突如脱退を表明したため、加入していません。また、中国や韓国も入っていません。
TPPにおいて覚えておきたいこと
- アメリカは加盟していない
- 中国・韓国も入っていない
- 2023年にイギリスが加盟した
- 世界全体のGDPの15%を占める
補足情報
FTAとEPAについては、その他に有名なものとして、
FTA → NAFTA(ナフタ)という「北米自由貿易協定」があります。
EPA → RCEP(アールセップ)という「東アジア地域包括的経済連携」があります。
こんなに覚えられないよ!
・・という方は、アルファベットの文字列の中に「FT」とあったらフリートレード(自由貿易)、「EP」とあったら、エコノミックパートナーシップ(経済連携)だと思うといいかもしれません。
(必ずしもそうじゃない場合もあるかもしれませんが・・何も手がかりがないよりいいですよね)
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