昨年末の話ですが、友人と飲む機会がありました。
お互いの近況などを話していたのですが、その時に友人がこんなことを言ったんですね。
「いやぁ、宅建士の試験が10月にあったよね?試しに解いてみたんだけど、全然分からないね(笑)今試験受けたら落ちるわ」
この友人は、宅建士の資格保持者。
それどころか、自分で不動産屋を起業し、10年以上に渡って経営を続けている方です。
その人が、全然解けなかったわけです。
つくづく
試験と実務は別物だな
と思いました。
僕も宅建士の資格を持っており、不動産屋で7年働いたことがあるので分かりますが、試験に受からなくても実務で優秀な人はたくさんいます。
逆に、資格を持っていても、実務で使い物にならない人もたくさん知っています。
一体何のための資格試験なんだ?
と思うことも多々ありますが、今はそれは置いておきましょう。
もうすでにそういう仕組みになってしまっているわけですからね。
ここで考えなければいけないことは、
試験は試験と割り切って考えることが大切
ということです。
つまり、合格するためには、「この知識は実務で使うかな?使わないかな?」なんて考えないということです。
「実務であんまり役に立たなそうだから、覚えたくないな・・」なんて言ってはいけないということです。
試験に出るなら、勉強する
それだけです。
「ずっと覚えていられるように、しっかり学ぼう」
なんてことも考える必要はないと思います。
真面目な人は、キチンと覚えようとするんですよね。
それで多くの時間を使ってしまう。
これは、学ぶ姿勢としては素晴らしいですが、合格するという目的の前ではもったいない時間の使い方です。
受験生の勉強時間は限られていますから。
語呂合わせでもテクニックでも何でも使って、試験のその日に覚えていればいい。
翌日にはもう忘れていてもいい。
試験の知識ってそういうものだと思っています。
そんなこと言って、実務でその知識が必要になったらどうするの?
と言われそうですが、実務で必要な知識は、その時にまた学べばいいのです。
ググればすぐに答えが出ますから。(実務ではいくらでも調べていいのですよ)
それに、実務で学んだことは忘れにくいです。
体験を通じて、生きた知識になりますから。
だから、実はその時こそが本当の勉強なんです。
試験勉強は、結局のところ実践が伴わない座学です。
それは忘れやすいものですし、現実に忘れてしまっても問題ないものです。
先日更新した「売主の担保責任によろしく」でもちょっと書きましたが、頭で考えずに図形とかで視覚的に覚えてもいいんです。
覚え方に正解はありません。
「キチンと意味を理解しなければいけないー」
とか、あまり固く考えずに、問題が解けさえすればいいのです。それだけに集中しましょう。
意味が分からなくても、正解すれば合格します。
試験は試験、実務は実務。
割り切って勉強することが大事です。
賛否両論あるかと思いますが、僕はそう思っています。
コメント