僕が以前紹介した勉強法で、「毎日試験までの日数をカウントする」というのをご紹介しました。
これはとても有効な方法です。
今の自分の理解度と残り日数から、今後自分のやるべきことが見えてくるからです。
マラソンに例えれば、今自分がどの地点にいるのか?今のペースで目標に到達できるのか?を知るということになります。
そうすれば、いいペースだからこれを維持しようとか、このままだと間に合わなそうだから速度を上げようとか思えます。
ロードマップが曖昧なままでは、「まだ先は長いから大丈夫」と油断してしまったり、「自分は遅れているに違いない」と恐怖心にかられてしまったりします。
客観的に把握することで冷静な行動ができるようになりますので、ぜひカウントダウンは取り入れてみてください。
では、もし今のペースでは間に合わないと思ったら、どうすればいいでしょうか。
当然、勉強のやり方を改善する必要があります。
時間を長くするのか、密度を上げるのか、学習方法を変えるのか。
試験までの期間を考慮して方法を模索しなければなりません。
とはいえ、初学者の方は、最初のうちは慣れない法律知識に苦戦しがちなので、そもそも知識が頭に入らない・・という方もいると思います。
今日はそうした「記憶が定着しづらい方」に向けてお届けします。
(どんどん勉強が進んでいるという方は、読まなくても大丈夫ですよ)
勉強は、うっすらぼんやりした状態からだんだんクリアになっていく
シンプルなことなので、いきなり結論から書きます。
それは、全てが最初からクリアに見えなくていいということ。
新しいことを学ぶとき、みるみるうちに理解できるようになる!・・ということはまずありません。
最初は頭がついていかないのが普通です。
だって、今まで学んだことのないことなんですから。
例えば、あなたが知らない国へ連れていかれたとします。
街中知らない言葉だらけでまったく意味が分かりません。
困りますよね。
でも、なんとなく周りの状況などから
「もしかしてこれってこういうことかも?」
と推測をすることはできます。
たとえば
「パン屋さんの看板にはいつもこの文字が書いてあるな。ということはこれがパンって意味なのかも」
とか。
「この文字はどうやら銀行を表しているらしい」
とか。
そんな感じに、小さな手がかりをキッカケに推測していくと、まったく知らないことでもぼんやりと見えてくるものがあるんです。
そしてそれを確認してみると、「お!やっぱりそうだった!」とか「あれ、違った。じゃあなんだろう?」みたいな経験が積み重ねられていきます。
こうした経験がベースとなって、物事がほんの少しずつクリアに見えるようになってくるんです。
だから試験勉強も、最初のうちは何を言っているか分からなくても構いません。
繰り返し問題に触れたりしているうちに「これなんか見たことある気がする」とか、「よく分からないけど、もしかしてこうかも?」みたいな感じになってくると思います。
最初はそれでいいんです。
解答と照らし合わせてみて、「お!やっぱりそうだった!」とか「あれ、違った。なんでだろう?」と、繰り返していくうちに輪郭がハッキリしてくるんです。
新しいことを学ぶには、どうしたって時間がかかるものなので、焦る必要はありません。
分からないままでいいので、とりあえず毎日問題に触れ続けることを心がけましょう。
勉強は成功曲線を描く
こういうと、「そんな悠長なことでいいの?」と思われる方もいるかもしれません。
もちろんぼんやりとした知識のままでは問題は解けませんから、最初のうちは間違いの方がはるかに多くなってしまうでしょう。
でもそれでいいんです。
勉強というのは、元々あった知識をベースに積み重ねられていきます。
知識が増えれば増えるほど、その知識を基に、新たな知識を積み重ねやすくなります。
すると、学ぶスピードは上がっていくのです。
「成功曲線」なんて言葉を聞いたことはないでしょうか?
後半になるとググっと上向きになるアレです。
勉強も同じ。
少し分かると、次はもっと分かりやすくなるのです。
だから心配せず、「繰り返し触れ続ける」ことから取り組んでいきましょう。
できない自分に直面するのは辛いですが、最初のうちは辛抱です。
そのうち、「あの日解けなかった問題が今日は解けた!」なんてことが起きてきますから。
毎日触れ続けて、成長しないなんてことはありえませんから。
焦らずコツコツと続けていきましょう。
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