練習問題 35

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【問題】
AはBからB所有の絵画を購入したが、すぐに持ち帰るには大きすぎたため、Bに依頼し、引き続き保管してもらうことにした。
しかしBはその後、善意のCに対して当該絵画を売却してしまった。
この場合、AはCに対抗することができるか。
AB間の占有の移転方式と、動産物権変動の対抗要件について言及しつつ、40字程度で答えよ。

 

 

 

 

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(これ以上は、解答を書いてからスクロールしてください)

 

 

 

 

【解答例】

Aは占有改定により動産物権変動の対抗要件である引渡しを先に受けているため、Cに対抗できる。

 

動産物件変動についての問題です。

不動産の対抗要件は「登記」ですが、動産の対抗要件は「引渡し」となります。

民法178条(動産に関する物権の譲渡の対抗要件)
動産に関する物権の譲渡は、その動産の引渡しがなければ、第三者に対抗することができない。

 

本件のAB間のような占有の移転を「占有改定」といいます。
絵画は引き続きBの元にありますが、占有権はAに移るということです。
この場合、Aは絵画を所持しているわけではありませんが、「引渡し」があったものとして認められます。

民法第183条(占有改定)
代理人が自己の占有物を以後本人のために占有する意思を表示したときは、本人は、これによって占有権を取得する。

つまり、先に引渡しを受けたのはAであるため、AはCに対抗できることになります。

 

なお、占有改定に関する関連知識として、「即時取得」が認められないという知識も併せて覚えておきましょう。

また、同じ占有移転に関するこちらの問題も解いておいてください。

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